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【第2回】2022年度公開講座「溶解する帝国——ロシア帝国崩壊を境界地域から考える」
日 時:2022年5月13日(金)18:00−20:00
演 題:ロシア極東のアジア系住民——朝鮮人を中心に(19世紀後半〜20世紀前半)
講 師:シュラトフ ヤロスラブ (早稲田大学大学院政治経済学術院・准教授)
要 旨:
ロシア帝国時代、極東地域に在住したアジア系住民は、大きく2つのカテゴリーに分類できます。一つ目は、従来からこの地域に住んでいた原住民(現在、「北方先住少数民族」として知られる、多くはツングース諸族に属しているナナイ人やウデヘ(ウデゲ)人、ニヴヒ人、オロチ人など)です。二つ目は、専ら19世紀後半からこの地域に移住した中国人(漢人や満人を含む)、日本人、朝鮮人です。今回の講義では、後者のグループに重点をおき、ロシア極東の日本人移民と中国人移民を概説しつつ、特に朝鮮人移民に注目します。

ロシア帝国と李氏朝鮮の外交関係を樹立させた露朝修好通商条約が締結されたのは1884年でしたが、ロシア帝国への朝鮮人の移住は既に1860年代から始まっており、ロシア在留の朝鮮人は日本人を大きく上回っていました。また、ロシア極東地域における朝鮮人移民は中国人移民とも明確な相違点があり、彼らに対するロシア当局(プリアムール総督府など)の姿勢も異なっていました。

他方、19世紀末から20世紀初期にかけて朝鮮半島は日清・日露関係の競争の場となっており、日清・日露両戦争を経て、1910年に日本帝国に併合されました。こうした地政学的な嵐はロシア在住の朝鮮人にも影響をもたらし、抗日運動やなどの政治活動への参加を高めることになりました。1910年代にこのプロセスが加速し、ロシア軍に徴兵された朝鮮人が第一次世界大戦に参加したり、ロシア革命並びに内戦にも積極的に関わったりするようになりました。そして、事態が落ち着いたかのように見えたソ連初期でしたが、1937年に極東在住の朝鮮人たちがスターリン政権により中央アジアに強制移住させられました。

どのような朝鮮人がなぜロシア極東へ移住したのか、彼らに対するロシア政府・地方エリートの立場は如何なるものだったのでしょうか。激変する複雑な国際情勢の中、ロシア極東在留朝鮮人の知識人は如何なる議論を展開し、ロシア当局とどのような関係を持ったのでしょうか。極東の朝鮮人から見たロシア帝国、ロシア革命、ソヴィエト政権は如何なる存在だったのでしょうか。他のアジア系移民と比較しつつ、解説します。

May 13, 2022 06:00 PM in Osaka, Sapporo, Tokyo

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